2014年3月9日日曜日

FabCafe アドバンスドFAB教室 "Rhino for Waffle Fab" に行ってきました

FabCafeは、渋谷にあるおしゃれなカフェです。さらに店内に、レーザーカッターや3Dプリンタが置いてあります。つまり、コーヒーを飲みながら、ものづくりを体験できてしまう画期的な場所です。今回はFabCafeにて、レーザーカッターを使って、ワッフル形状の動物模型を作るイベントがあったので、参加してきました。

アドバンスドFAB教室 "Rhino for Waffle Fab" について

教室では、3DモデリングソフトのRhinocerosを使って、3Dデータからワッフル形状の板を切り出すための、2Dデータ作成の方法について学びました。最終的に作ったものはこれです。

今回の教室では、Rhinoceros の使い方を一通り学ぶ事ができました。さらに、コーヒーが一杯と、焼きたてワッフルが一つついてきます。とても良心的な教室ですね!

下記は、おおまかな流れだけを説明します。詳しくは教室に参加して学んでください!

1. サイの3Dデータを開く

2. 分割面を定義 (所用時間: 10min)

3. 分割面でくり抜かれる部分(面)だけを抽出 (所用時間:  20min)

4. 組み合わせるための"切り欠き"の配置を決める (所用時間: 30min)

5. 切り欠き部をカット。3Dデータを2D平面に配置。各パーツの番号付け。 (所用時間: 60min)

※上記の時間は、教室で習った後に、もう一回自分でやってみた時の所用時間です。合計で2時間以上かかります。かなりの気合いが必要です。

まとめ:Rhinocerosについてわかったこと

今回、私がRhinocerosを使うのは"ほぼ"初めてでした。個人的に感じた、はじめに把握しておくべき点は、以下の3点です。
    • まずテキストコマンドを覚えよう: なにか操作をしたいときは、ボタンを探すのではなく、テキストコマンドを覚えてキーボード入力した方が楽です。例えば、押し出しは "ExtrudeSrf" と入力するだけです。
    • レイヤー分けが大事: ちょっと作業していると各部品がごちゃごちゃしてきて良くわからなくなるので、こまめにレイヤー分けをして非表示にしていく必要がある。
    • やり直し(Undo)は慎重に: 2,3回のUndoでも、どこまで戻ったのかわからなくなる。要注意。
    ついでに、3D CADソフトである SolidWorks と比較した時の違いをメモしておきます。(※なお、アマチュアの個人的な視点です。)
    • 各フィーチャー(部品要素)のツリーが無い: 各フィーチャーを3D空間内で探すしかない。そのため、各フィーチャーがどこにあるのかよくわからなくなる。
    • ロールバック(再構築)が無い: あとで特定のフィーチャーを修正しても、再構築ができないため、一から作り直すはめになる。
    • 幾何拘束が無い: ラフスケッチ(ざっくりとした図形)を書いてから、正確な図形に変形するというような作業が難しい。
    • 押し出しはあるが、カットは無い: カットする体積を持った別の立体を作成したうえで、引き算する必要がある。(多数の切り欠き部をまとめて作っておいて、ブール演算でまとめてカットできるのは便利です。ただし、余計なところまでカットしてしまう可能性があるため要注意。)
    上記に加え、SolidWorksでは3Dデータから簡単に2D図面を生成できるし、部品のアセンブリもできるし、応力計算(部品の強度を解析すること)も可能です。

    ※このあたりがSolidWorksとRhinocerosの価格差を反映しているのかもしれません。しかし、趣味としてはSolidWorksは高価すぎて買えません。SolidWorksの廉価版があればいいのに!

    別のアプローチ:123D Make を使う

    ここまでやってきて、そういえば 123D Make があるのを思い出しました。

    ちょっと触ってみたのですが、分割の仕方を決めて、分割方向と枚数を指定すればOKのようです。初めてだったにもかかわらず、15分くらいいじっただけで、下記のようになりました。とても簡単にできそうです。

    ただし、細かい調整はできません。例えば、サイの耳には穴が開いているので、穴をふさぎたいのですが、123D Make では修正ができません。どちらを使うかについては一長一短ですね。

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